ぶるぶる2世号HNU1234作業記録

HNU12ブルーバードオーナーであった藤原さん
走行距離約20万q目前で油圧低下のトラブルが発生したため
HNU14に乗り換えを決定。
ただし、HNU14は4WDだがターボモデルの設定は無い。
そこで、HNU12のSR20DETエンジンブロックを使い、
鍛造ピストンでわずかだがボアアップ。
ヘッド及び制御系はカム交換のHNU14ヘッド+F・Con/V-Pro
ミッションはギア比の良いHNU13用を組み合わせて
スーパーファミリーカーを作ることにした。
20万q目前のブロックには是非月まで走ってもらおうと言う考えだ。

今回のエンジン仕様はSR20DET改+GT2530 目標320PS+α。
誰でも乗れるノーマルの様な乗り安さと意外性の速さ!
触媒付きでそのまま車検を通せる仕様
そして安心して遠出できるノントラブルの安定性 が今回のコンセプト。
かなり手の込んだ加工が行われるため完成にはまだ時間がかかりそうだ。
01.04.30

エンジン本体が組み上がり ボディへの搭載が始まった。
エンジンが載ってしまえば作業ははかどる。
01.06.10 

車検を通して一時納車 慣らし運転が完了して
再度ドックイン。
今回は残り作業とオールペイントだ。
これが終われば完成だ。
01.08.25

シャーシダイナモ上で全開領域のエンジンセッティングが完了
記録したパワーはなんと372ps!
予想を大きく上回る大出力になった。
SRエンジン+GT2530ではKSPでも最高記録だ。
01.09.07

最終仕上げのためオールペイント。
今回はKSPの10万円オールオペイントコースをベースに
錆止めや傷修復を追加して作業。
外見は新車同様に仕上げた。
そして、納車当日
オーナーの知人が持ち込んだ
P10車高調キットが取り付け可能であることがわかり
これを行って無事納車となった。
01.09.23 製作担当 豊泉

平成13年11月号
雑誌オプションにこのHNU14が掲載されました。
ニッサンマニアックというまさにこのクルマにピッタリなネーミングのコーナー。
残念ながらエンジンルームの最終塗装が出来上がる前の取材だったので
車高もエンジン写真も途中の状態ですが
それでも良い記念になりました。
雑誌記事はカラー見開き2ページだったので
2枚に分けてここにアップします。  


☆HNU12エンジン降ろし☆
U12側のSR20DETを降ろす。
このエンジンのブロックを使う。

☆クラッチ OSツインHNU14用特注☆
今回クラッチに関してはかなり悩んだが
OSの技術さんと相談した結果、RNN14用ツインプレートベースで
圧着を落とした踏力の軽い操作性重視のタイプを作ってもらいました。

☆インタークーラー位置決め配管製作☆
今回使うインタークーラーは ランエボZ用。
充分な大きさと 配管取り回しの良さでU14にはジャストフィット!

☆オイルクーラー位置決め配管☆
ストリート走行であれば オイルクーラーの取り付けは強制しないが
今回はU12に使っていたコアがあったのでそれを使って取り付け。
最適な位置を探すのにかなり苦労した。

☆HNU14エンジンマウント製作☆
エンジンブロックはSRエンジンであるため
マウントもほぼ互換性ありですが、
ミッションは大きさが異なり トランスファー位置も後ろに下がるため
マウントは位置変更及び改造が必要
☆ノーマルエンジン分解&ベースエンジン製作☆
U14のSR20はヘッドのみ使用してブロックはHNU12のSR20DETターボ用を使う。
このU14ブロックはU13ミッションと仮組してエンジンマウント製作用治具に使うため
軽くしたいのでとにかく分解する。
その後 HNU12のSR20DET部品と組み合わせながらベースエンジンを製作

☆エンジン補機類作業 エンジン搭載☆
製作したDE&DET合体エンジンに組み合わせる補機類の作業
そして、組上がったエンジンを車輌に搭載する。


☆セッティング&パワーチェック☆
チューニングの仕上げはセッティング。
ノーマル状態とのパワーチェック比較を行ってみる。


☆サスペンション関連☆
HNU14用の社外品サスペンションキットは存在しない。
試しに取り付けてみたP10プリメーラ用が条件付きで使用可能


☆塗装仕上げ☆
今回のU14は寒冷地での使用のため錆や塗装の荒れが有ったため
同色でオールペイント。









これが今回の素材
U14アテーサ4WD


エンジンはSR20DE
エンジンルームはバルクヘッド側がU12に比べて10pくらい短い
しかし、サージタンクの形状は非常に良いと思う


まずは ノーマルエキマニを外して
アベニールサリュー用エキマニと GT2530タービンを仮組してみる
心配したエアコンとタービンアウトの干渉は避けられたようだ。
この状態でノーマルラジエターだとファンモーターとタービンが干渉する
HNU12用を使うと アッパー側のステーを作れば かわせることがわかった。


ミッションをU13用にすると
トランスファー位置が変わるためマウントの製作が必要
エンジンの位置を決めておくため位置決めブラケットを前後で作る


そしてエンジンを降ろす。


降りたエンジンとミッション&トランスファーを分離する
今回このミッションは使わない
トランスファーはこのまま使う。


開けてびっくり!
何とも凝ったカタチだ サージタンクの中に
ファンネル形状を作ってある しかも機械加工だ。
ポートも非常にきれいで NAエンジンらしくよく考えてあるようだ。
しかし、今回はターボチューンであるため
この形状は削り込んで変えてしまう予定



そんなわけで これから大作業がはじまる。